1. |
一日 ichi nichi
04:32
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『一日』
ひとつだけ 確かなこと
目で見て触れた 日々の営み
帰り道で そっと微笑む
そんな夜が ただ繰り返した
道に沿って 生きるのも
道を外して 生きるのも
宴を囲む その笑顔に
差は無く等しく 閉じる一日
選んだものは 生み出す喜び
それを迎える いつもの顔
明日を描く ここで素直に
そこから見える 四季の見晴
道に沿って 生きるのも
道を外して 生きるのも
宴を囲む その笑顔に
差はなく等しく ただ繰り返した
あの日に描いた夢に等しい世界
二人が過ごした日々
遠く霞み さようなら
ただの一日
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2. |
降鶴 ori zuru
04:53
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『降鶴』
千年待てば鶴も飛ぶと
遠くの方で聞こえたような
闇よりも長い河を
眺めては今日も眠る
青い言葉は妙に響き
想像だけは好きになれず
春よりも冬を愛でて
花唄良いのは夜汽車の窓
それは永遠に
波を追うような
朝陽が見える頃
あなたが笑ったような
未来の事がわかりまして
一枚折り上げ空へ渡す
千年前の同じ夜も
一枚折り上げ空へ渡す
それは永遠に
波を追うような
朝陽が見える頃
あなたが笑ったような
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3. |
吾亦紅 waremokou
04:29
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『吾亦紅』
まだ眠りの途中
降り出した雨
八月
広すぎる部屋
夕暮れ
滲むオレンジ
靴紐
蜘蛛の糸も流れた
水面に映る朝靄
青い香りを身に纏い
追いつけないまま
目覚めて
一つだけ思い出した
同じ空の下で
誰かが歌っている
夜明けに足音一つ
浜辺に出口が見える
右手に言葉が二つ
夜空の星に還る
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4. |
夏の怪物 natsu no kaibutsu
05:01
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『夏の怪物』
出会いは夏の終わり 彼は海から来た
向日葵 白い橋 騒めく 黒い森
迷いはやがて去り 彼は山へと向かう
白百合 朽ちた橋 君は ただ美しい
思い出はね 波のように 船は遠くなる
運命は鶺鴒 割る 壁の蜥蜴 手には残らない
今日で旅は終わり
彼も影を返す
目が覚め
いつもの部屋
いつもの日々へ
還る
思い出はね 波のように 船は遠くなる
運命は鶺鴒 割る 壁の蜥蜴 手には残らない
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